帯広徳洲会病院

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診療科・部門

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薬局

薬剤部長から

安心、安全な質の高い医療の提供をめざして

私たち薬剤師は医療チームの一員としてお薬を通じてより良い医療の提供や患者様からのお問い合わせに対しても日々対応し、安心して医療を受けていただくよう努めております。

薬剤部では主に外来患者様へのお薬の調剤や服薬指導、入院患者様のすべての薬物治療に対する病棟薬剤師業務、透析患者様への外来の院内調剤業務と腎機能に合わせた薬剤の適切な管理、抗がん剤や高カロリー輸液の無菌調整、薬剤情報管理業務、感染管理、医療安全管理などさまざまな仕事をしております。

当院では、医師が処方したお薬を院内で調剤し、患者様にお渡ししております。また、当院では、ジェネリック医薬品の使用率も90%を超えており、国が目指す使用率80%以上を大幅に超えており、患者様のお薬代、医療費の負担を少なくする取り組みを積極的に実施しております。

当院の薬剤部は、薬剤師7名と調剤助手1名の8名体制で日常業務を行なっております。
入院患者様のすべての薬物治療に対する病棟薬剤師業務、患者様の視点に立ち、安全で適切な薬剤による治療ができるようにスタッフ一丸となり日々励んでおります。

当院で治療される患者様は、薬のことでご相談がありましたらご遠慮なくお申し付けください。薬剤部のスタッフが全力でサポートいたします。

業務内容

調剤業務

調剤業務は薬剤師にとって最も基本的な業務です。電子カルテ等から情報を収集して、間違いのないよう正確に、素早く行うのは基本中の基本ですが、相互作用や飲み合わせを確認したり、おくすりに関するさまざまな不安や疑問を解消するなど、患者様が安全で効果的な薬物治療を受けることができるよう努力しています。

また、診察を終えた患者様が、病院の中で最後に話すスタッフは、薬局の薬剤師です。ひとりひとりが、気持ちの良い接遇をこころがけ、患者様に気持ち良く帰っていただけるように努めています。

注射薬調剤業務

注射薬は、血管内に直接投与されるので、効果が強く出やすく、使い方には特に注意が必要です。処方箋を発行し、配合禁忌(混ぜてはいけない薬)、投与量、投与速度、投与期間などのチェックを行います。内容を確認し、疑わしい点があれば疑義照会をします。

入院患者様への薬剤管理指導をはじめ、病棟での注射薬の管理・運用指導、通院治療室でのがん化学療法にも携わっています。

無菌調製

長期間食事のとれない患者様に行う点滴の中には1日に必要な栄養のほとんどを摂取可能な高カロリーなものがあります。しかし、栄養豊富な反面、細菌に汚染されやすいという欠点があることから、「クリーンベンチ」という専用の設備を用い無菌的に調製を行っています。

これにより高カロリーな注射薬も衛生的な状態を保つことができ、安全に投与できます。

病棟常駐業務

当院では、各病棟に常駐薬剤師を配置し、病棟薬剤業務実施加算を算定しています。これは、薬剤師が病棟において医療従事者の負担軽減および薬物療法の質の向上に資する薬剤関連業務を行っているということです。

その業務は多岐にわたり、処方提案や相互作用の確認、投与前に投与薬の患者様への十分な説明、入院時の持参薬の確認などを行っています。医師へ処方の提案をしたり、カンファレンスに参加したり、医師・看護師・理学療法士などのコメディカルと協働し、質の高い医療をめざして、日々奮闘しています。

服薬指導

入院された患者様またはご家族と面談をし、持参されたお薬、市販されているお薬、健康食品等の内容、服薬の状況を確認し飲み合わせ等の確認をしています。またその際アレルギー歴、副作用歴の確認もしています。また、入院中に処方されたお薬の飲み方や、効能、注意すべき副作用の説明を行い、効果がきちんとあらわれているか、副作用はあらわれていないかの確認をしています。退院後にもきちんと服用を続けていけるように指導をしています。

薬品管理業務

医薬品は薬局内だけでなく、各病棟や手術室、外来の診察室などすべての部署に配置してあります。使用期限、温度管理が守られているか、厳重な管理が必要な薬が適切に管理されているかを確認しています。また外来患者様へお薬をお渡しする際に欠品がないように毎日の業務として薬の補充、発注、納品を行っています。安心してお薬を使用していただけるように適切な状態で管理しています。

DI(医薬品情報)業務

医薬品に関する情報を取り扱う業務です。医薬品を適正かつ安全に使用するためには、投与方法、投与量、副作用、相互作用などの様々な情報を収集し、その情報が適切なものかどうか評価していくことが必要となります。

医療機関内で発生した副作用情報の収集も大切な仕事です。医薬品は、少数の患者様に対して有効性や安全性を確認した上で発売されますが、発売後多くの患者様に使用されることにより、それまで見つけることのできなかった副作用が発現することがあります。それらを病院のコンピューターネットワークを使って発信したり、あるいは院内で発生した副作用報告を行ったりしています。

チーム医療

病棟カンファレンス

病棟薬剤師は病棟カンファレンスに参加しています。患者様の治療方針などについて医師らと協議しながら、一つ一つの症例を共有することで、薬剤師としての臨床経験を増やしています。

感染制御チーム

医師・看護師・薬剤師・検査技師など各々の職能を生かした感染制御チーム(ICT)を結成しています。その中で、薬剤師は感染症サーベイランス、抗菌薬の適正使用推進、教育・啓発活動と職員の衛生管理などに大きく貢献しています。

教育・研修

1年間のきめ細かな指導と着実に成長できる教育体制

薬剤部では、薬剤師としての基礎と業務を着実に身につけていくことができるカリキュラムを整えています。処方箋の流れ、調剤の基本、鑑査方法、さらには窓口業務や電話対応、電子カルテの使い方など、業務内容を網羅したチェックリストにより指導内容を共有化。新人薬剤師が確実に仕事ができるようにサポートしています。

新人集合研修

病院全体で行う新人向けのオリエンテーションです。 病院全体のシステム説明や院内見学をはじめ、社会人としての心構え、医療人としての倫理観についてレクチャーを受けます。

実務研修ローテーション

新人がきめ細かな指導が受けられるように、先輩薬剤師が師匠となって1年間の実務指導を行います。調剤業務だけでなく、無菌調製、病棟業務も含め、多くの業務の研修を実施しています。実務はもちろん、何でも気軽に相談できる心強い味方です。

薬学実習生の受け入れ

毎年、年間3名の薬学実習生の受け入れを実施し、3名の実務実習指導薬剤師で、地域に根ざす薬剤師の育成にも取り組んでいます。

院内・院外勉強会

個別に実施する新薬の勉強会のほか、毎週金曜日に定例勉強会を実施しています。また、病院薬剤師会、薬剤師会で実施している研修会にも積極的に参加し、専門薬剤師会を取得に必要な日病薬病院薬学認定薬剤師制度の単位も積極的に取得しています。

就活中の皆様へ

病院薬剤師の業務は、内服調剤だけでなく注射調剤、無菌調剤、化学療法、病棟服薬指導などとたくさんあって毎日大変ですが、とてもやりがいのある仕事です。
他職種との関わりも多く、そこから学ぶこともたくさんあります。病院薬剤師に興味のある方は、ぜひ一度見学に来てください!お待ちしています!!