リハビリテーション科のご案内(ご挨拶)
私たちリハビリテーション科は、「生命だけは平等だ」という徳洲会グループの基本理念のもと、「最重症の患者さんも絶対切り捨てない」という徳洲会リハ部会の方針に沿いつつ、疾病により安静臥床を強いられる患者様の機能低下予防、在宅生活の継続に向けた支援、地域包括ケアシステムの構築にも貢献できるよう日々精進しております。
構成は理学療法士5名、作業療法士3名、助手1名で、急性期から回復期、生活期に至るまで、幅広くサポート致しております。
リハビリテーションは、機能回復だけではなく、「障害によって破綻した日常生活を再建していくすべての過程」を含みます。
障害を有する方が退院後に生活の再構築・生活の充実や生きがいを感じながら生活していただくためには、おひとりおひとりの強みを生活の中に活かしていくことが重要です。
人間の多様性を尊重し、孤立したり排除されたりすることが無い社会の実現に向け、日々邁進できる科であり続けたいと思います。
業務内容
一般病棟
内科、外科、循環器科などの混合病棟で病気や怪我をされた方が入院治療、回復を目的とした病棟です。発熱等により、安静臥床を強いられた患者様に対し、機能低下予防、機能回復を目的にリハビリテーションを実施していきます。早期に開始することで、2次的合併症を最小限に抑えることができ、早期回復が望めます。
週1回程度にカンファレンスを開催し、回復してきた動作が日常生活にも取り入れられるよう支援させていただいております。疾病の治療が済んでも機能改善に時間がかかる場合は地域包括病床で十分にリハビリテーションを継続させていただくことがあります。
障害者病床
重度の肢体不自由者・脊椎損傷などの重度障害者・重度の意識障害、神経難病を有する患者様で、医療処置を必要とする患者様に主に入院していただく病床です。リハビリテーションの実施で病状の進行を抑える効果があります。また、障害の状況に合わせながら、移乗用リフトを使用しての車椅子乗車やコミュニケーション機器の検討も実施しています。
地域包括ケア病床
急性期治療が終了し退院する必要があるが在宅療養に不安がある患者様や在宅・施設療養中から緊急入院した患者様に対して在宅復帰に向けての支援を行うのを目的とした病床です。短期的に入院が必要な方や介護調査認定結果を待つまでの期間に入院される方もおります。
リハビリが必要な場合、症状等にもよりますが、1日40分~60分のリハビリを1日1~2回程度実施され、比較的時間をかけたリハビリテーションの実施が可能です。回復してきた動作が、日常生活にも取り入れられるよう週1~2回程度、カンファレンスで検討させていただいております。
通所リハビリ部門
理学療法士を専従2名配置し、利用者様が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるように、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練を提供します。利用時間等は、個別に設定可能です。
訪問リハビリ部門
在宅生活において、日常生活自立と社会参加を目的に、主治医より必要性が認められた場合に提供しています。利用者様の自宅を訪問し、心身機能改善・維持回復を図り、日常生活の自立支援を行います。
リハビリを希望される方へ
1.当院に通院されていない方
当院の各科外来に受診してください。症状により医師の指示のもと、リハビリテーションが開始されます。(平成28年の診療報酬改定により、リハビリを受けられる疾患や期間が制限されました。 詳細はリハビリテーション科までお問い合わせください)
2.外来通院中の方
1.外来各科医師にご相談ください。適応となる場合、リハビリに指示が来ます。内容や時間については医師の指示により実施されますが、希望がありましたらご相談ください。外来リハビリは通常午前中に予約制での実施となります。
2.リハビリ前には、「リハビリ前対面診察」があります(通常の診察とは異なります)。リハビリテーション室で行いますので直接お越しください。
訪問リハビリ/通所リハビリを利用される方
訪問リハビリ/通所リハビリを希望される場合は、「要介護認定を受けていること」が必要となります。介護保険証をお持ちの方はご自身の担当ケアマネジャーにご相談ください。またお持ちでない方はお住まいの地域包括支援センターにご相談ください。なお訪問リハビリを実施する際は、主治医の許可および3ヶ月に1回程度の当院医師による定期的なリハビリ診察が必要となります。詳しくは訪問リハについては、「訪問リハビリテーション ご利用案内(PDF)」をご覧ください。