外科紹介
当院外科は、地域に根ざした「かかりつけ外科」として、20年以上にわたり幅広い診療を提供してきました。これまで一般外科手術を中心に、消化器疾患、皮膚・軟部組織疾患、外傷など、多岐にわたる疾患に対応してきました。かつては年間300例前後の手術を行い、全身麻酔150例、緊急手術40〜50例にも対応していました。
しかし近年、人口減少や高齢化、医局派遣の縮小などにより、地域の外科医療は厳しい状況にあります。当院も2名体制となり、緊急手術の対応が困難となりました。さらにCovid-19の影響も重なり、現在の手術件数は年間100例程度、全身麻酔手術は月1〜2例となっています。
そのような状況でも、地域の皆さまが安心して治療を受けられるよう、現体制で可能な診療を丁寧に行っています。比較的侵襲の少ない待機手術や局所麻酔手術には確実に対応し、より高度な治療が必要な場合には近隣の基幹病院と連携し、患者さんにとって最適な医療を提供しています。また、基幹病院での急性期治療後に自宅退院が難しい患者さんには、当院で術後回復期のリハビリを行い、安心して退院できるよう支援しています。
手術以外にも、当院外科は地域の医療ニーズに応えるため、胆道系内視鏡検査を担当しています。総胆管結石の治療や胆管癌のドレナージなど専門性の高い処置を行っています。通常の胃・大腸内視鏡については、内視鏡専門医の応援を得て、早期発見・早期治療に重要な役割を果たしています。
さらに、透析医療も外科が中心となって担当しています。透析ベッドは2025年から17床に増え、33名の患者さんを診療しています。シャントの定期的なメンテナンスや血管拡張術、年間数例のシャント作成や透析導入にも対応しています。近年は循環器内科の先生による緊急時のシャントトラブルにも対応できるだけではなく、今までは専門医にお願いしていたより複雑なケースにも対応できるようになっています。透析患者さんが安心して治療を継続できるよう、昨年より患者さんの送迎サービスも開始し、好評をいただいています。
外科医療は手術だけでなく、地域の生活を支える総合的な医療活動です。当院外科は、今後も地域の医療機関と協力しながら「地域に必要とされる外科」であり続けることを目標に、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を続けてまいります。小さな不安や気になる症状でも、どうぞお気軽にご相談ください。


